辻井 宏明 個展「Between A and B」

ヒトが対面を通じてヒトと接する時、互いが相手の目の動きや感情、雰囲気などを感じ取り互いを認識し合って コミュニケーションが生まれます。互いのコミュニケーションを通じて知り得た情報は、おおむね正確であると 推測できるが、その相手個人による主観や言葉じり が伴って正確な情報から若干の”ズレ”が生じることがありま す。ただ、これらの”ズレ”はコミュニケーションを通じてすぐに修正することができます。同様に、情報収集の ツールとしてのインターネットの世界では、正確な情報、そうでない情報、これらは個人の感情等が多種多様に 混じり、複雑に絡み合います。そしてそれらは歪められた情報としてインター ネット上に日々更新され、記録さ れていきます。情報と情報との間で、ネットを介して日常的に行なわれる ”もしもし伝言ゲーム” に知らぬ間に 参加してしまった私たちは、この現代社会でどのように生き延び、進化してゆけばよいのでしょうか。わたし は、これらについての可視化と検証を試み、リアリティーについて深く追求しようとしています。

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